ある日、日がな修練を怠らない僧に向かい、天から差した光が天使の姿をとり語りかける。
「あなたの徳は充分に高められました。さあ、共に神の国へと続く階梯を昇りましょう」
しかしこの誘惑に乗ってはいけない。何故なら慈悲深い笑みを浮かべるその気高き天使の正体は、醜悪な悪魔であるからだ。
悪魔は天使の姿を借りて人を堕落させる。
またある日、夜ごと研究に余念の無い学者の前で、渦巻く黒い靄が悪魔の形に変わりぼそりと呟く。
「貴様の欲望は我らに通ずるものがある。気に入った、貴様に世界の全てを知る俺の力を貸してやろう」
もちろんその甘言に騙されてはいけない。何故なら下卑た眼で睨めつけるその奇怪な悪魔の正体こそ、星辰を司る天使であるからだ。
天使は悪魔の姿を借りて人を試す。
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天使「そこのあなた、私と共に天国へ参りましょう、永遠の光の中で暮らしましょう」
悪魔「いやいややめておけ、俺と一緒に地獄へ向かおう、酒池肉林が待っておるぞ」
人間「僕はどちらでも構わないんだけど……そこってネット繋がりますか?」
occult | aphorism
2010/08/29
2010/08/29
