タイムマシンは作れるのか?


 今すぐ本気で考えてみて欲しい「タイムマシンを作りたい」――と。

 成績も、学歴も、年齢も関係ない、「私には無理><」なんて絶対に考えてはいけない。必要な事はこれから学ぶ。相対論、量子力学、電磁気学に素粒子物理学、臨床心理学だろうが形而上学だろうが何でも吸収する覚悟を決めるのだ。

 やがてあなたは独自の時間理論を確立する。ノーベル賞間違い無しの超理論、時間の壁の破壊が可能だと証明した暴力的な理論、時計が左回りに回り得る事を知らしめた素敵な理論。

 しかし理論だけでは駄目だ、理論を実践する為の翼がなければ。
 実際に時間旅行する為の乗り物、タイムマシンの製造に着手しよう。形はお好みで構わない。時計やら歯車でごてごてとデコレーションされたイス型、怪しげなエンジンを詰んだ車型、勉強机の引き出しが入り口になっていたっていいだろう、デザインはご自由に。

 そしてついにタイムマシンは完成する。人類史上に残る世紀の発明に熱狂する人々の渦の中、テスト運行を迎えるあなた。

 一体いつに行こうか?

 決まっている! それはタイムマシンを作ろうと決めたあの日、この輝かしい栄光への第一歩となったあの日、つまり〈この文を読んでいるたった今〉へだ。
 手元の時計を確認して現在の時刻をメモしておいて欲しい。未来のあなたはタイムマシンにそのメモ通りの時刻を入力するのだから、間違いの無いように。

 出発の時は来たれり。さあ、あの日の若き自分に会いに行こう!!

 さて、どうだろう? 今、あなたの目の前に――あなたの思い描いたタイムマシンに乗って――未来から来たあなたが現れたろうか?

 もし、本当に現れたなら今すぐタイムマシンの製造に着手すべき、現れなかったなら時間の無駄遣いおつ。

science | test
2010/03/15