占いが当たらない占い師の話


 全く占いが当たらない占い師がいた。

 ある日、その占い師の下を一人の紳士が訪れ、自らの運勢を問い質した。
 占い師曰く、
「水晶が語っています。あなたは明日、交通事故に巻き込まれ命を落とすでしょう」
 それを聞いた紳士は次の日自宅に引きこもり、一歩も外に出なかった。

 占い師の占いは今日もまた当たらなかった。

occult | aphorism
2010/09/12